サイエントリの日々のきろく

ブログの練習ブログ。ビジネスや日常を書くスタイル。

社員に尊敬され、慕われる経営者とは

こんにちは。サイエントリです!

最近NHKの朝ドラ「まんぷく」にはまってます。

知らない方の為に簡単に説明すると、日清食品の創業者「安藤百福」をモデルにした人物「立花萬平」の奥さん「立花福子」が主人公で、彼女が夫の萬平を支え、時に背中を押し、夫婦でともに困難を乗り越えながら成長していくストーリー。

夫の萬平は、発明家であり事業家。戦後の物資が全く足りない時代に塩が足りていないことに目を付けた萬平は大阪府泉大津市で塩作りを始めます。その塩作り事業がうまく回り始めると、次は貧しさから栄養失調で苦しむ人々を見て栄養食品を新たに事業にすることを思いつき、その商品開発に没頭しだします。

はじめ会社には塩事業を始めた時に雇い入れた泉大津市の地元の若者がいて、従業員の彼らと萬平、福子、福子の母の三人とで力を合わせて塩作りをしていました。

そして新規事業の栄養食品作りが始まると、従業員は塩作りチームと新商品開発チームの二つに分けられることに。社長の萬平は開発チームとあれやこれやと実験を繰り返しながらも、完成に向けて邁進します。

一方塩作りチームは面白くありません。ただでさえ塩作りは体力的にきついのに人数を開発チームにとられ、社長は研究室にこもりっぱなし、新規事業にのめりこんでこちらに見向きもしない。

社内はギスギスした雰囲気が充満し、不満を持つ社員は笑顔がなくやる気もない。そこで福子は萬平に、もっと社員のことを考えてやってくださいと頼みこむ。

はっと気付いた萬平は社員全員の目の前で謝罪し、塩作りと栄養食品作りを交代制にして全員を平等に扱うことで社員の一致団結を作り無事解決。

というところまでが、これまでのあらすじなんですが。。僕は大いに考えさせられました。

確かにこれで解決したように思えますが、これいかにも女性的な解決方法というか。。日本的な解決方法というか。

交代制ということは、人員の半分ごとに二交代制で入れ替えるのか、もしくは人員三分の一ごとに三交代制で入れ替えるのか分かりませんけど、そこには必ず引き継ぎの作業が発生します。それにもしミスが見つかった場合、だれの責任なのかという問題が出ることあるでしょうし、ミスが出た時に別の作業をしていたら中断して現地まで行き対応しなければならないかもしれません。

これでは引き継ぎ作業コストの増加や、責任の所在があいまいになって責任のなすりつけ合い、余分なルール作り、ミスの増加、ミスが出たことによる対応での人員コストの増加などなど途方もない無駄が出る可能性があります。

それならば、個人個人の適性を見極めたうえで個別に責任を持たせた仕事だけをやらせた方が、スリムでプロフェッショナルな集団になれそうだし。待遇の不満などは賃金で差をつけるなり社長自身が頻繁に顔を出すなどしていくらでも解決できそうです。

おそらく朝ドラ見るのは年配の主婦層で、その層が「よしよしこれでいいのよ」みたいなのを狙っているのだと勝手に推測しますが、実際の経営の現場ではそんなうまくいかないだろうなーと首をひねって見ていました。

社員に尊敬され、慕われる社長もいいけど、会社全体を上手にマネジメントしてなるべく不満が出ないように仕事をしてもらうのがいい経営者なのかなって思う今日このごろ。

ドラマはおもしろいのでよかったら一度見てみてくださいね。

以上、おしまい!